自律神経の乱れで起こる頭痛とは?

「また頭が痛い…」
そんなふうに、ある日突然やってくる頭痛。
でも実は、頭痛は“前触れもなく”起こるものではありません。
体は必ず、「そろそろ限界だよ」と教えてくれる小さなサインを出しています。
このサインに気づけるかどうかで、「つらい頭痛を防げるか」「悪化させてしまうか」が大きく変わります。
今日は、頭痛の前に現れる3つの予兆と、自律神経の整え方について詳しくお話しします。
【第1の予兆】肩・首のこわばり
最も多いのが「肩や首のこり」。
これは、筋肉が硬くなり血流が滞っているサインです。
デスクワークやスマホ操作で前かがみの姿勢が続くと、首の後ろや肩の筋肉に負担が集中し、神経が圧迫されます。
この状態が長く続くと、脳への血流が減少し、結果として「緊張型頭痛」を引き起こすことに。
また、肩や首のこりは単なる筋肉の問題ではなく、自律神経のバランスにも深く関係しています。
ストレスや疲労が重なると交感神経が優位になり、筋肉が常に緊張状態に。
これが“肩こり→血流低下→頭痛”という悪循環を生んでしまうのです。
【第2の予兆】寝ても取れない疲労感
「寝たのに疲れが抜けない」
「朝からすでにだるい」
そんなとき、あなたの体は「脳が休めていない状態」になっているかもしれません。
脳が興奮したままだと、睡眠中もリラックスできず、深い眠り(ノンレム睡眠)に入ることができません。
この状態が続くと、脳が疲労し、頭痛・倦怠感・集中力の低下を招きます。
この「脳疲労」は、単なる睡眠不足とは異なり、自律神経の乱れによって起こることが多いのです。
睡眠時間を増やしても回復しないのは、「脳がオフモードに切り替わっていない」ことが原因なんですね。
【第3の予兆】気分の浮き沈みが激しくなる
最近、なんだかイライラする。
何もしていないのに落ち込む。
こんな感情の波が大きくなっていませんか?
感情のコントロールは脳の「前頭前野」という部分が担っています。
この部分が疲れると、自律神経のバランスも崩れ、心と体のリズムが乱れます。
特に女性はホルモンバランスの影響を受けやすく、ストレスや疲労が引き金になって頭痛が起こることも。
頭痛と気分の不調はセットで現れることが多く、これも「脳と自律神経のSOS」です。
【自律神経を整えるための対処法】
頭痛を防ぐカギは、“早めのケア”です。
予兆を感じたら、まず「体と脳を休ませること」を意識してみてください。
・深呼吸で副交感神経をオンにする
・スマホやPCを手放して目を休める
・40℃前後のぬるめのお風呂に10分浸かる
・寝る前のストレッチや照明を暗めにする
こうした「脳と体のリセット時間」をつくることで、自律神経のバランスは整いやすくなります。
【まとめ】
頭痛は突然やってくるように見えて、実は体が出している“予兆”を見逃しているだけ。
肩や首のこわばり、疲れが抜けない、感情の不安定さ。
これらはすべて、自律神経が乱れ始めているサインです。
自律神経を整え、脳と体の緊張をゆるめることができれば、頭痛は確実に減らせます。
「最近、頭が重い」「寝てもスッキリしない」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。






