膝が痛くて、やる気がゼロ

佐賀市高木瀬町にあるプライベート整体サロン
ココロとからだのセラピーサロン テルケル
院長:栗山 秀明です。

今回のお客様の悩みは
◯歩いたり、階段の昇り降りの時に右膝が痛くて、家事や仕事などやる気も出ないし、動く気力が出ない。
という悩みを解決したいという事で来院された40代女性のお客様です。

施術期間
◯5ヶ月(週に1回を8回、2週に1回を4回、月に1回を1回)

お客様と体の状態を見ながら相談しての施術目標
1:右膝の痛みを改善し、家事をストレスなくできるようになる。特に、階段を登っての洗濯物を干す。自転車に乗ってゴミ捨て。
2:活動量を増やして仕事を始める
この優先順位で問題解決をしていく事にしました。

当サロンに来院される前は整形外科に通院されており、その時に『右変形性膝関節症』と診断されたとの事。通院はしていたが、痛みは改善されないという事で当サロンに来院された。

まず、歩行を見てみる…体全体を大きく左右に揺らしながら両足とも一本の棒みたいにすり足のような歩き方であった。よく、躓かないか聞いてみると、何もない所で躓くことがあるという。

次に、右膝の動きを確認する。膝の曲げ伸ばしをしても痛みはない。痛みを感じるのは歩行時、階段の昇り降り、そして自転車の時にあるということ。

また、両足全体がパンパンに緊張していて、ふくらはぎは浮腫みがすごく靴下の型がクッキリと残る程であった。

問題点を整理し、1、足全体の過剰な筋の緊張を整える事 2、股関節、膝関節、足関節の連動した動きの再構築この2点が右膝の痛みの改善に繋がると考えた。

まずは、足全体の過剰な筋の緊張を整えていき、筋肉に栄養を与えるために血液の循環を促していく。

そして、歩いてもらうと『足ってこんなに軽いんですか?』という感想。しかし、痛みはさほど変化なし。まずは、痛みを取るということが目標ではなく、歩き方を変える。歩き方が変わるという事は体の使い方が変わる。

この体の使い方を変えるという作業に時間を要した。歩き方が変わってくるうちに痛みも徐々に改善してくる。しかし、ある一定の所になると痛み改善が見られるなくなった。

次のステージに移る。上半身と下半身を含めた、全身調整を行なっていた。いつもなら、まずは全身調整を行い、膝に対しての施術を行うが今回はご本人に歩くことが楽に歩ける、足はこんなに軽いものだと感じてもらう事、そして、右膝の痛みを改善するには歩き方や体の使い方を変える事が大事だと理解してほしかった為だ。

今回は施術数回で右肩上がりに症状が改善していくとは言える状態ではない。やはり、時間がかかると判断し、なぜ時間が掛かると考えたのかという事をお客様自身に体験して説明をして理解してもらう事が大事だと感じた為だ。

それに理由がもう一つ。早く痛みを改善して働きたいという思いが非常に強かったからである。痛みの原因が右膝であれば結果として早く改善できたかも知れないが、今回は時間がかかると判断したため、変化がゆっくりだろうと感じていた。そうなると、途中でドロップアウトしてまう可能性がある。もし、そうなればどこに行って何をすれば治るんだという迷子になってしまう。それだけは必ず避けなければならないと考えた結果である。

そういう体験をした事により理解ができ、こちらの考えや経過の追い方に納得、理解して頂いた。それから徐々に痛みの改善が見られ、日常生活で一番最初の変化は階段の上り下りが楽になり、自転車に乗ってみたら全く問題がなくなった。

そこからは改善スピードは早くなり、仕事ができるという自信が戻り、施術終了となりました。

今回のポイントは、右膝の痛みの原因は右膝ではなく動作や股関節、足関節の影響が大きかった事、そして、改善には時間を要る状態であったがお客様自身は早く治したいという気持ちが強かったので自分自身の体の状態を知り理解してもらう事が大事でした。

お困りの症状があればご相談ください。